「リーダー」についてを考えるとき、気をつけなくてはいけないのは「マネジャー」と混同しないことです。
マネジャーがどちらかというとポジションをさすのにたいして、リーダーはプロセスであり、 特定のポジションにとらわれない一定の行動パターンを表現しているからです。
ある研究家は、リーダーとマネジャーの行動の特徴を以下の通りに対比しています。
かなり大胆に単純化されていますが、これはたいへんわかり易い。
両者には明らかに正反対ぐらいの違いがありますが、同時に、状況に応じて両方共必要であることが良くわかります。リーダーはどちらかというと変化に貢献するのに対し、マネジャーは維持運営に貢献するということもできるでしょう。
では何故、今、リーダーの必要性が叫ばれているのでしょうか。理由を挙げるのは簡単です。
1. 今日のビジネス環境はけっして安定的ではなく、今日我々は変化の速い、とんでもないことがいつ起こってもおかしくない変化の時代に生きていること。
2. そうした変化の速い世界では、当然のことながら、過去に上手くいったやり方が必ずしも将来も成功するとは限らない。それどころか、足を引っ張ることの方が多いかもしれないこと。
というわけで、21世紀の時代のマネジャーはこれまで以上に「リーダーとしての役割」を果たさなければならない状況に頻繁に直面することになります。
両者の行動の特徴が正反対であるだけに、マネジャーにはこれまで以上に柔軟な発想とストレス・マネジメント能力が求められます。難しい時代です。
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